皆さんこんにちは。
3月に入り、徐々に暖かい日が増えてきましたね。朝晩はまだまだ寒いですが春がすぐそこまできているなと感じます。
今回は瀬戸病院の助産師の活動の一部を紹介していきたいと思います。
瀬戸病院の助産師は病棟や外来といった病院内での活動が主になっていますが、去年12月に初の試みとして所沢中学校の3年生の生徒さん達を対象に「命の学習会」と題して性教育を行ってきました。
私達助産師は母親学級や安産教室で多くの人を前にお話しをする機会があるので人前で話すことには慣れていますが、中学生を対象にそれも約250人という大人数を前にお話しをしたことがなかったので準備段階から当日までとても緊張をしていました。
今の中学3年生はどんな感じなんだろう。自分が中学生だった時はどんな感じだったかな。どんな性教育を受けたかな。性教育で大切なことを伝えるためにはどんなことを話したらいいのだろう。などいろいろなことを考えながら準備を行っていました。
いざ当日を迎えて中学生を前にしてみると、皆さんとても真面目にそして真剣に、時に素直な反応を見せながら私達の話を聞いてくれました。講演を終え、無事終えて良かったとほっとしたと共に性教育というとても大事なことについての課題も多く感じました。
皆さんはどのような性教育を受けてきましたか?
最近では生命の成り立ちや身体の仕組み、男女の関係やLGBT(性の多様性)などといった様々な内容にも触れています。今は小、中、高校生だけでなく保育園や幼稚園といった幼い頃からこういった話しを聞く機会があります。
しかし、まだまだ学校だけではその機会は少なく、年に1〜2回程度に留まっています。
性教育は少し話しにくい内容ですが、生きていくうえでも大切なことだと今回の取り組みで改めて感じました。そのため、学校だけでなく家庭でも行ってもらえるといいなと思いました。
親子間の関係を崩さずに上手く大事な内容を伝えるにはどうしていったらよいか。
私自身の子供もまだ幼いのですが保育園でプライベートゾーンの話を聞いたと言っていました。先生から聞いた話を幼いなりに理解しているんだなと感じました。
また、助産師として考えることは、子供が大きくなった時に夫と出会った時の話や妊娠、出産のエピソードなどを伝えることも実は大事な性教育に繋がっていくのではないかと思いました。
皆さんは家族間で性に関することを話したことはありますか?
これまでは家族間でこのような話をしていくことはタブーとされることが多かったと思いますが、これからはもう少し身近な内容として家庭内で話をしていけたらいいなと思っています。