皆さん、こんにちは。
瀬戸病院 病棟助産師です。
夏の暑い日が続いていますが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
私は最近姪が産まれたのですが、その時に義理の姉を見ていて感じたことも含めて、今回は出産後の育児、特に赤ちゃんの泣きについてお話ししていきたいと思います。
分娩が終わると、無事に赤ちゃんを産むことができた!と感慨を覚えるのもそこそこに、すぐに育児が始まっていきます。
赤ちゃんと向き合うお母さんたちにまず知っておいてほしいこと、それは
「赤ちゃんは色々なことで泣き、また理由なく泣き続けることもある」ということです。
赤ちゃんは泣くことでしか、自分を表現出来ません。
おっぱいが欲しい、おむつを替えてほしい、暑い、寒い、抱っこして欲しい、なんとなく嫌な気分、などなど。
授乳をしたりおむつを替えても、夜中の間何度となくぐずぐずと泣き続けることもしばしば。
授乳をして、おむつを替えて、抱っこをして、それでも泣き止まず、
「どうして泣いているの…私が悪いのかな?」と、疲れてしまった義理の姉から相談を受けたこともあります。
しかし先程お話したように、赤ちゃんは特に理由なく泣くことも多く、それは決してお母さんのせいではありません。
赤ちゃんの泣きに対して途方にくれたり、イライラしてしまう時には、まずお母さん自身のリフレッシュを図りましょう。
ご主人や他の家族など、誰か見てくれる方がいるようなら、赤ちゃんは一旦その人に任せ、自分は別の部屋でお茶を飲んだり、一息つくことをお勧めします。
預けられる人がいない場合は、赤ちゃんを安全な場所に寝かせ、赤ちゃんの姿が見えて声が聞こえる別室や、同じ部屋でも少し離れたところで、お母さん自身の休息をとりましょう。
赤ちゃんは泣いたままでもいいので、お母さんがしっかりリフレッシュ出来たら、赤ちゃんのところに戻って抱っこしてみてください。
近頃はコロナ禍ということもあり、育児中のお母さんたちは外出機会や周りの人とのかかわりが減り、不安やストレスを溜めこみやすい状況にあります。
赤ちゃんのお世話にせわしない日々ですが、時々お母さんご自身の気持ちにも目を向け、疲れたなと思ったら休むように心がけてみてくださいね。