梅雨に入り、食事で気になるのは食中毒。
妊婦さんに限らず食中毒で体調を崩すのは避けたいものです。
今日は食中毒についてお話をします。
食中毒とは、食中毒を引き起こす菌が、食材の中で一定以上増殖した状態で、その食品を摂ることで下痢・嘔吐・発熱などの症状が出るものをさします。
一年を通して食中毒が起きるリスクはありますが、気温が高くなるこの時期は食中毒菌増殖に適した時期と言えます。
では、家庭での食事の際、どんなことに気をつけたら良いでしょうか?
皆さんのお手元にあるマザーズレッスンのP31の解説をしていきます。
「つけない」
- 手洗い
→ コロナの影響もあり、いつも以上に手の清潔を心がけていると思いますが、
指輪などのアクセサリー類の隙間に汚れが残りやすいので丁寧に洗いましょう
- 生で食べるものはよく洗う
→ 十分な加熱によって死滅する菌もありますが、サラダなど生で食べる野菜は
流水できちんと洗いましょう
- 調理器具(まな板)は肉・魚・野菜と使い分けを
→ 肉を切ったまな板に食中毒菌が付いていたとして、そのまな板の洗浄が
不十分だと、次に使用する食材にも菌がうつってしまいます。
できればまな板は使い分けをおすすめします
- 傷のある手で調理するときはゴム手袋を
→ 化膿した傷口には黄色ブドウ球菌が増殖した状態なので、傷のある手で
調理をするのはとても危険です。
傷口をきちんと保護して調理をしましょう
「増やさない」
- 冷蔵庫の上手な使い方を
→ 調理済みの食品を保存するときは、粗熱をとってから冷蔵保存しましょう
- 作った料理は早めに食べよう
→ 食卓に長時間放置は、食中毒のリスクが高くなります。
調理後2時間以内に食べることをおすすめします
「やっつける」
- 清潔な調理器具
→ 洗い残しは危険がいっぱいです。
十分な洗浄と煮沸消毒・キッチンハイターなどで調理器具を清潔に保ちましょう
- 食品はしっかり加熱
→ 食材の表面だけでなく、中心まで充分加熱しましょう
- 温め直しも沸騰まで
→ カレーやシチューなど温め直しが不十分で起こる食中毒もあります。
温め直す際も充分な加熱をしましょう
また、最近はコロナの影響でテイクアウトを始めるお店も増えたように感じますが、
- 保存料などを使用していないので、購入後は早めに食べましょう
- いつ製造されたのか(日にち・時間など)
- 日の当たる暑いところで食べ物が放置されていないか?
- 容器の中に水滴がついていないか?(雑菌が繁殖しやすいので)
このような点に気をつけて上手に利用されると良いと思います。
その他、リステリア菌・トキソプラズマ感染症についてはマザーズレッスンP30に載せてありますので、参考になさってください。