こんにちは。病棟 助産師です。
今回は私の子育て経験をお話しようと思います。
私には4人の子供がいます。
長男は今年で30歳になりますが、末娘は現在高校2年生。
同じ保育園に20年間通い続け、「主」と言われていました。
子育ては何が起こるか分からない。
長男は小学校5年生の時に酷いいじめに遭い、ほぼ1年間不登校となりました。
幸い、良い友達やその母親の皆様に恵まれ、6年生からは通学できるようになりました。
不登校の間は夫婦間もギクシャクし、実母との関係も悪くなってしまい、心の支えは心因性不登校の治療で有名な小児科の受付の女性との、月に一度の会話でした。
その女性も娘さんが不登校となり、苦しんだそうです。
でも私が通っていた頃には、仲の良い友達のような関係だと笑顔で話してくれました。
月に一度、唯一苦しい胸の内を語り、涙できる場所でした。
その時先生に言われたこと。
ひとつは、「人に迷惑を掛けない人間ではなく、人様のお役に立てる人間に育てなさい」という言葉。
20年経った今でも難しい…
もうひとつは、「食卓を大切にしなさい。きちんとした食事をしている子供は、たとえ道を逸れても必ずもどってくる」という言葉。
今では「食育」という言葉は当たり前ですが、その先生はずっと昔からそのことを提唱されていました。
そして一番心に残っているのが、「手を出し過ぎてはいけない。子供が自分で考える前に手を出すのは優しさではない。それは子供の力を奪い、何も出来ない子供にしてしまう」という言葉。
親としては子供が困らないように、辛い思いをしないようにと、ついつい過保護になりがちですが、それが子供の持つ力を奪ってしまうなんて考えもしませんでした。
子育ては自分の思い描いたようにはいかず、大変なことも沢山ありますが、そんな時は一人で悩まず誰かに話してみてください。
一生懸命頑張っていれば、必ず解決の糸口は見つかりますよ。
お母さん、がんばれ!!