医療法人 慈桜会 瀬戸病院

瀬戸病院ブログ

各クラスの様子や栄養科から季節のレシピなどをお伝えいたします。
2021.1.26 病棟より

妊婦さんへ 病棟助産師よりメッセージ10(無痛分娩)

皆さん、こんにちは!

瀬戸病院 病棟助産師です。

寒い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか?

 

 

今回は「無痛分娩」の流れについてお話したいと思います。

無痛分娩の詳しい内容については、妊娠初期に外来で受け取る「当院で分娩を希望されるみなさまへ」の冊子をご参照くださいね。

 

 

妊婦さんの中には、お産の痛みについて思い悩む方も多くいらっしゃいます。

痛みを我慢してでも自然に出産したいと考える方もいれば、出来るなら痛い思いをせずに出産したいと望む方も多いことでしょう。

陣痛の痛みが怖い!前回の出産が大変だった!産後の体力を残しておきたい!等、無痛分娩を希望される方の理由はさまざまです。

 

 

当院では「計画無痛分娩」といって、安全を最優先し、十分な管理のもと無痛分娩が出来るように、曜日や時間が決まっています。また、「硬膜外麻酔」という下半身麻酔を使用しています。

 

 

➀外来で子宮口の熟化度を評価して、入院日を決める(麻酔科医やスタッフの確保のため、月・水・木曜日で決められた枠があります)

②入院日、子宮口の確認をし、子宮口を広げる処置をする(だいたい3㎝くらい子宮口が開いていれば処置をしないときもあります)

③翌日9時頃に麻酔科医により硬膜外カテーテルを挿入する

④誘発剤(点滴)を使用し、分娩誘発を始める

⑤痛くなってきたら、硬膜外麻酔を始める(9時から17時まで)

 

 

このような流れとなっていきます。

また、無痛誘発を行ってその日に産まれるわけではありません。

9時から15時までを目安にお産の進行具合を見ながら、17時頃までに産まれる見込みがなければ誘発の点滴を終了し、翌日に持ち越しとなることもあります。(持ち越しの場合は月~金曜日まで②④⑤の繰り返しです)

私の感覚では、経産婦さんは1~2日、初産婦さんは2~3日かかるかなぁという感じです。(もちろん個人差はありますよ!)

 

また陣痛の痛みを「ゼロ」にすることは出来ません。

痛みが10あれば、2~3くらいの痛みは残ると考えて頂ければと思います。子宮口が全部開いて、いよいよ赤ちゃんが産まれるとなった時は、いきんでもらう必要があるので、無痛の麻酔を止めます。最後はご自身の力で頑張りましょう。

 

 

無痛分娩は平日の9時から17時までと決まっているので、夜中に陣痛が始まったり、入院予定日より前に陣痛や破水で入院した場合は残念ながら出来ませんが、スタッフが出来る限りサポートをしていきますので安心してくださいね。

 

 

お産はひとりひとり違って、思い通りにいかないことのほうがほとんどです。

こんなはずじゃなかった、と言われる方もいますが、どんなお産になっても我が子を産んで良かったと思えるように、サポートしていきたいと思いますし、そのための準備はしっかり行いましょう。

両親学級や母親学級が中止になり、質問をする場が少なくなっていますが、外来やママズ相談室で相談することが出来ますので、無痛分娩のことに限らず疑問があれば遠慮なくスタッフに質問してくださいね!

 

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