無痛分娩について

当院の無痛分娩・和痛分娩

当院では以下の2種類の方法で無痛分娩・和痛分娩を行っています。

①硬膜外麻酔を使用する方法
②ペチロルファン筋注を使用する方法

医療にはメリットとデメリットがあります。日本国内外問わず無痛分娩時に発生した重篤事例の報告もあります。そのため当院では高度な知識と技術を持った日本麻酔科学会麻酔科専門医が硬膜外麻酔を実施・管理いたします。
また無痛分娩取扱い施設として必要な診療体制を確保し研修をうけたスタッフが対応いたします。

無痛分娩・和痛分娩について

「無痛分娩」と「和痛分娩」に明確な言葉の定義はなく、さまざまな麻酔法を用いて分娩進行中の痛みをやわらげる方法をいいます。妊娠中の痛みに対する不安を軽減することができ、分娩による体力の消耗を抑えることができるといわれています。当院では以下の2種類の方法で無痛分娩・和痛分娩を行っています。

①硬膜外麻酔を使用する方法
硬膜外麻酔とは、背骨のところにある「硬膜外腔」という場所に細くて柔らかい管を入れ、そこから麻酔薬を注射する方法です。
お腹から下の痛みを取るもので、意識ははっきりとしています。子宮の収縮(陣痛)も痛くはない程度に自覚できる浅さの麻酔であり、お腹の赤ちゃんへの影響はありません。また、眠る麻酔ではありませんので、ご出産後すぐに赤ちゃんと対面することも出来ます。
基本的には計画分娩で行います。妊婦健診時(34週まで)に担当医にお伝えください。34週台の妊婦健診で無痛分娩の計画分娩日を仮予約します。入院は前日です。
37週以降の妊婦健診・内診所見等により、予約日が変更する可能性があります。
予約日以前に破水、陣痛発来で入院された場合も麻酔科医と連携し、可能な限り対応いたします。
*34週以降でご希望になった場合も遠慮なくご相談ください。
*急速な分娩進行等により硬膜外麻酔ができないことがあります。

②ペチロルファン筋注を使用した方法
計画分娩ではありません。自然分娩と同様に陣痛発来をまち、分娩進行中痛みの強い場合に、ペチロルファンを筋肉注射し痛みを和らげる方法です。ペチロルファンとは、麻薬系鎮痛剤であるペチジン塩酸塩と麻薬拮抗薬レバロルファン酒石酸塩の合剤です。痛みを和らげ少し「ぼーっとなる」ことでからだの緊張がとれ分娩進行がスムーズになる効果があります。

料金について

無痛分娩は自費診療となります。硬膜外麻酔を使用する方法では、通常の入院分娩費用に追加でおおよそ110,000円程度いただいております。時間外無痛分娩はおおよそ150,000円となります。

無痛分娩診療体制

2018年3月に厚生労働省より取りまとめられた「無痛分娩の安全な提供体制の構築に関する提言」に基づき、当院の無痛分娩診療体制に関する詳細をまとめています。

無痛分娩関係学会・団体連絡協議会「無痛分娩の診療体制に関する情報公開」( PDF)